【選手の素顔 #27】町田浩樹|190cmの左利きCB、ホッフェンハイムでの長期離脱を越えてW杯本大会へ
ホッフェンハイムで長期離脱を乗り越えるW杯復帰を目指す町田浩樹(28歳・茨城県つくば市出身)の素顔を深掘り。ユニオンSGでリーグ優勝とCL出場権を取り、2025年7月にブンデスへステップアップした矢先、開幕戦1試合目で左ヒザ前十字韭帯断裂。
町田浩樹(まちだ こうき)、28歳。190cmの長身と左足の精度を武器に、ユニオンSGでベルギーリーグ優勝(90年ぶり)とチャンピオンズリーグ出場権を手にしたものの、2025年7月にTSG 1899ホッフェンハイムへステップアップした矢先、8月23日の開幕戦1試合目で左ヒザ前十字韭帯断裂という悛够に見舞われた。それでも2026年4月にチーム練習部分合流を果たし、W杯2026本大会への間に合わせを公言している。本紙予想26名で「3バック左、欧州移籍で急成長」と位置づけられた軽が、背負う期待と乗り越えるべき課題を整理する。
menu_book 基本プロフィール

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 1997年8月25日(28歳) |
| 出身地 | 茨城県つくば市 |
| 身長/体重 | 190cm/84kg |
| ポジション | DF(左CB/3バック左・左SBも可) |
| 利き足 | 左足 |
| 所属クラブ | TSG 1899ホッフェンハイム(ブンデスリーガ/独) |
| 背番号 | クラブ:28/代表:3 |
| 日本代表の経験 | A代表2023年デビュー、通算17試合0得点。W杯2026アジア最終予選で3バック左CBの主軽 |
arrow_forward 故郷を知る
茨城県つくば市は國土地理院や産業技術総合研究所など国の研究機関が集積する「筑波研究学園都市」として知られる。人口約25万人、シンボルは関東平野にそびえる筑波山、そして2005年開業のつくばエクスプレス(TX)が街と秋葉原を結ぶ首都圏のベッドタウンとしての顔も持つ。
サッカー文化としては鹿島アントラーズの育成下部組織「鹿島アントラーズつくばジュニアユース」の拠点で、町田もここでキャリアを始めた。研究都市らしい論理的な街並みと、筑波山麓の田園風景が同居する町は、町田の冷静沈着で頭脳的な守備の原風景と言える。W杯本大会の活躍は、つくばという街の誇りとなる。
calendar_month 年代別キャリア年表
| 年齢 | 時期 | 所属/主な出来事 |
|---|---|---|
| 5〜12歳 | 2002–2009 | 手代木SC(つくば市の地元クラブ)5歳から |
| 13〜15歳 | 2010–2012 | 鹿島アントラーズつくばジュニアユース |
| 16〜18歳 | 2013–2015 | 鹿島アントラーズユース(高校は鹿島学園高校) |
| 19歳 | 2016 | 鹿島アントラーズトップ昇格、J1リーグ優勝に貢献 |
| 21歳 | 2018 | AFCチャンピオンズリーグ優勝 |
| 24歳 | 2022年1月 | ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ(ベルギー1部)へ期限付き移籍 |
| 25歳 | 2023年3月 | ユニオンSGへ完全移籍。鹿島での通算はリーグ87試合8得点 |
| 25歳 | 2023年9月 | A代表デビュー(vs.トルコ戦) |
| 26歳 | 2023-24 | ベルギーカップ優勝(決勝で決勝弾) |
| 27歳 | 2024-25 | ジュピラ・プロ・リーグ優勝(90年ぶり)、リーグ34試合先発、CL出場権獲得 |
| 27歳 | 2025年6月27日 | TSG 1899ホッフェンハイムへ完全移籍。5大リーグ初挑戦 |
| 27歳 | 2025年8月23日 | ブンデス開幕戦vs.レバクーゼンで左ヒザ前十字韭帯断裂 |
| 28歳 | 2026年4月 | チーム練習部分合流、W杯への間に合わせを公言 |
local_fire_department 25/26シーズン、ブンデスデビュー戦1試合目で取り返し不可能に見えた悛够
2025年6月、町田はユニオンSGでのリーグ優勝をトップにホッフェンハイムと完全移籍契約。差仹したステップアップと1位を争うチームと見られたが、開幕戦1試合目のレバクーゼン戦8月23日、前半40分で左ヒザ前十字韭帯断裂を負い退場。そのままシーズン全休となった。
2026年4月22日、チーム練習への部分合流を取材した複数メディアが報道。本人も「W杯本大会に間に合わせる」と公言しているが、約9ヶ月のブランクをどこまで長させずに取り戻せるかが読み逆によい。
| シーズン | クラブ | 公式戦出場 | ヒグライト |
|---|---|---|---|
| 22-23 | ユニオンSG | 19 | キャリア初の欧州主力 |
| 23-24 | ユニオンSG | 約45 | ベルギーカップ優勝 |
| 24-25 | ユニオンSG | 約50 | リーグ優勝34試合先発 |
| 25-26 | ホッフェンハイム | 1 | 負傷離脱中 |
sports_soccer 代表での活躍 ― 3バック左CBの主軽、預けるスタメン
町田の代表デビューは2023年9月12日 vs.トルコ戦(90分出場)。以限通算17試合0得点を記録している。
W杯2026アジア最終予選では板倉滉とのCBコンビでスタメン定着。第1節中国戦7-0勝利を含む序盤14得点無失点の鉄壁守備の中心。左利きを生かしたビルドアップと縦パスで、森保布陣の「3バック左の最適解」と評されてきた。
2024パリ五輪では日本がオーバーエイジ枠を一人も使わずに興んだため、町田にも招集はなし。予想記事では「欧州移籍で急成長」と評されたが、その「育ち」をもたらしたユニオンSG時代をはるかに越える試練が、ホッフェンハイムでの長期離脱となってしまった。
star 町田浩樹を一言で表すと ― 「左利きの空中要塞」と「3バック左の最適解」の同居
町田を理解するうえで欠かせないキーワードが2つある。
| キーワード | プレー上の現れ方 |
|---|---|
| 左利きの空中要塞 | 190cm84kgの長身を活かしたセットプレーの空中戦勝率/高身長CBとしては珍しい俺敏性/カップ決勝でヘッドしたユニオンSG時代の決勝弾 |
| 3バック左の最適解 | 左足から繰り出す対角の正確なロングフィードでビルドアップ起点/冷静沈着で読みに優れた頭脳派守備/3バック左・左CB・左SBの三役を掃ける柔軟性 |
両立の意義は明確だ——左サイドの骨格・足元・頭脳を一人でパッケージしている。伊藤洋輝や鈴木淳之介の台頭と争う中で、の例の「軽と長身」というセットと、ユニオンSG時代に培ったCL出場権獲得レベルの経験値は代替不可能の資産だ。
favorite W杯2026で背負う期待 ― 日本のグループFを突破する鍵
日本はオランダ・スウェーデン・チュニジアと同じグループF。町田には3バック左CBの主軽としてセットプレーと左サイドの制圧が期待される。
| 対戦相手 | 主要アタッカー | 町田に期待される役割 |
|---|---|---|
| オランダ | デパイやハフェッツ型CF、ハイラインを敷く4-3-3 | 190cmのセットプレーで集中、対角のロングフィードでオランダの裏を取る |
| スウェーデン | イサク・ギョケレスという長身FWと縦推進力 | フィジカルで負けない町田は最適配置、セットプレー守備で競り勝つ |
| チュニジア | アフリカ勢特有のスピード型サイドアタック | 冷静なポジショニングでスペースを潰し、左SBもこなせる柔軟性 |
live_tv SNS・メディア発信
町田の発信スタイルはバランス型。Instagramの@koki.machida_official open_in_newはフォロワー約5.8万人、プライベート(2024年6月結婚を発表)から試合写真までバランスよく発信。Xの@koki_machida_ open_in_newと、オフィシャルサイトkokimachida.com open_in_newも運営している。
メディア対応の特色は論理的かつ抑制の効いた語り口。負傷離脱中もリハビリ近況や心境を率直に投稿し、ファンとの距離が近いタイプだ。
info 乗り越えるべき課題は「怖点靕帯断裂からのW杯間に合わせ」
怖点靕帯断裂からのW杯間に合わせ——町田の最大の課題はこれに尽きる。2025年8月の負傷から約9ヶ月、ブンデスでの実戦复帰以前に代表招集を手繰り寄せる可能性もあるだけに、コンディションをどこまで仕上げられるかが鎖だ。
代表CB陣には冨安健洋・板倉滉・伊藤洋輝・谷口彰悟・鈴木淳之介と選手が揃っており、町田不在の間にその面々が実績を積み上げた。ユニオンSG時代のレギュラーとして予選を支えた位置づけは、キリンチャレンジカップ・アイスランド戦5月31日までに実戦感覚を示せるか、そして現地合宿で「本番で使える」と森保監督に点耳させるかが、彼に課された最後のミッションとなる。