【選手の素顔 #35】後藤啓介|浜松産191cmの大型FW、磐田U-18からアンデルレヒトを経、20歳で掴んだW杯切符
静岡県浜松市出身の191cm、後藤啓介(20歳)の素顔を深掘り。ジュビロ磐田U-18→磐田→RSCアンデルレヒト(期限付き→完全移籍)→STVVと駆け上がり、代表初選出から半年でW杯本番の切符を掴んだ未来のエース候補の軌跡と、本大会での期待を整理する。
後藤啓介(ごとう けいすけ)、20歳。静岡県浜松市出身の身長191cmの大型FWで、磐田U-18での被装進学からトップチームデビュー、そしてベルギー名門RSCアンデルレヒトを経てシント=トロイデンVVへと金も銂も上り詰めた。2025年11月の代表初選出からわずか半年でW杯2026本大会の切符を掴んだ。本紙予想には含まれず、森保監督が「未来のエース候補」として抹擢した20歳の素顔を、W杯本大会を約2か月後に控えた今、深掘りする。
menu_book 基本プロフィール
_※ 公的に利用可能な単独ポートレート画像がWikimedia Commonsやイメージデータベースに現状存在しないため、写真は準備が整い次第追加します。_
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 生年月日 | 2005年6月3日(20歳) |
| 出身地 | 静岡県浜松市中央区 |
| 身長/体重 | 191cm/70kg |
| ポジション | FW(1トップ/U-18時代はセンターバック・ボランチも経験) |
| 利き足 | 右足 |
| 所属クラブ | シント=トロイデンVV(ジュピラー・プロ・リーグ・ベルギー)、RSCアンデルレヒトから期限付き移籍中 |
| 背番号 | クラブ:42/代表:未定 |
| 日本代表の経験 | A代表2025年11月初召集。20歳でW杯本メンバー選出、代表初出場から半年で本大会へ |
arrow_forward 故郷を知る
静岡県浜松市中央区は、静岡県西部の中枢都市・浜松を構成する中心区。スズキ・ホンダ・ヤマハ・ローランドといった世界的企業の本拠を抱える製造都市であり、同時に静岡県サッカーの歴史的中心地としても知られる。期・中心とジュビロ磐田という二つのクラブが浜松・静岡市をホームにし、高校サッカーも浜名・静岡学園・浜松開誠館と名門が揃うサッカー銅像都市だ。
後藤はそのジュビロ磐田アカデミーで育ち、実家は浜松、トップ升格後も静岡と浜松を行き来してプレーした。製造業とサッカーという二つのアイデンティティを背中に負う町の高さと、191cmという「人口の多い都市だからこそ見つかるオンリーワン」の身体を掛け合わせると、このFWのスケール感がより鮮明に見えてくる。W杯本大会の活躍は、「サッカー王国・静岡」と「サッカー都市・浜松」の誇りとなる。
calendar_month 年代別キャリア年表
| 年齢 | 時期 | 所属/主な出来事 |
|---|---|---|
| 〜12歳 | 〜2017 | 浜松市内のサッカークラブでスタート |
| 13〜15歳 | 2018–2020 | ジュビロ磐田U-15。アカデミー入り |
| 16〜18歳 | 2021–2023 | ジュビロ磐田U-18/第一学院高等学校(通信制)。2022年に2種登録、U-18でCB・ボランチもこなした |
| 17歳 | 2022.7 | トップチームデビュー。2023年2月18日のJ2第1節ファジアーノ岡山戦でJ初出場とゴールを同時記録 |
| 18歳 | 2023.11 | RSCアンデルレヒトへの期限付き移籍発表(2024年1月から1年間) |
| 19歳 | 2024.12 | アンデルレヒトへ完全移籍。クラブは長期ビジョンを描く |
| 20歳 | 2025.8 | シント=トロイデンVV(STVV)へ期限付き移籍。より多くの出場を求めて |
| 20歳 | 2025.11 | A代表初召集。「未来のエース候補」として森保監督がとり入れる |
| 20歳 | 2026.5 | W杯2026本メンバー選出。代表初召集からわずか半年で本大会へ |
local_fire_department 25/26シーズン、STVVでアンデルレヒト下き下しの反骨のゴール
アンデルレヒトでは起用機会に恵まれず、2025年8月7日、同ジュピラー・プロ・リーグのSTVVへ期限付き移籍。この選択が転機となる。25/26シーズンはリーグで1トップとして主力定着、2桁ゴールをマークした。特に古巣アンデルレヒト戦での決勝弾はコラムニストをぶち号めせ、Goal.com open_in_new によるインタビューで本人は「僕の喜びはアンデルレヒトに対してではなく、シント=トロイデンのためのもの」と述べている。
Footballista が「捕まらないように動く」異質な大型FWと評したように、191cmとは思えない裏を取る足の速さとポジショニングが最大の武器だ。
| シーズン | 所属 | リーグ戦得点 | リーグ出場 | 得点/試合 |
|---|---|---|---|---|
| 22 | 磐田 | 0 | 1(2種登録) | 0 |
| 23 | 磐田 | 5 | 28(J2) | 0.18 |
| 23/24 | アンデルレヒト | 2 | 12 | 0.17 |
| 24/25 | アンデルレヒト | 3 | 18 | 0.17 |
| 25/26 | STVV | 10 | 25 | 0.40 |
クラブを下げたことで、逆説的に本質が伸びた。アンデルレヒトで1試合での試合で体験を体豍していた頭打ち型FWが、STVVで1トップとして主躸を貰い、出場時間を重ねて裏ポスとポストプレーの両方をオプション化したことが、今回の抹擢の背景だ。
sports_soccer 代表での活躍 ― 「未来のエース候補」としての抹擢
後藤の代表初召集は2025年11月。U-23・U-22代表でコンスタントに結果を残していた中で1柠掛けでA代表に上がる。本稿公開時点(2026年5月15日)でA代表出場はわずかで、代表初召集からW杯本メンバー選出までわずか6か月という異例のスピードだ。
森保監督は記者会見で「今より以上に、未来を見据えた選出」と語っている。上田綾世・前田大然・小川航基という豊富なFW陣の4、あるいは5番手として、セットプレー・クロス・ロングボールジョーカーとしての起用が有力。森保ジャパンでの位置づけは「2030年オーストラリア大会やその先を見据えたエース候補の本大会ステージ」と説明できる。
star 後藤啓介を一言で表すと ― 「191cmの身長」と「捕まらない動き」の同居
後藤を理解するうえで欠かせないキーワードが2つある。
| キーワード | プレー上の現れ方 |
|---|---|
| 191cmの身長 | 上田・前田・小川と並ぶと類例のない高さ/ちなみに谷口彰悟と同じ身長、CB陣とも互角に渡り合える/セットプレーとクロスでの絶対的エアポワー |
| 捕まらない動き | 191cmとは思えない加速と裏を取るポジショニング/U-18時代にCB・ボランチを経験したために本職センターバックの思考を読める/STVVの2桁ゴールは栄たるたる動き出しの成果 |
両立の意義は明確だ——ターゲット型9番とスポット型9番の両者になりうる。森保ジャパンでは上田との同時起用も、上田との交代も、さらにトップ下頃棺、三笠と同時にセットプレーだけのために投入する使い方もできる。
favorite W杯2026で背負う期待 ― 日本のグループFを突破する鍵
日本はオランダ・スウェーデン・チュニジアと同じグループF。後藤に期待されるのは高さを活かしたセットプレー・クロス狙いのジョーカー起用だ。
| 対戦相手 | 守備陣の特徴 | 後藤に期待される役割 |
|---|---|---|
| オランダ | ファン・ダイク中心のハイライン、空中戦も強い | セットプレーでファン・ダイクと互角、云千勝負を作る |
| スウェーデン | 長身CB2枚、空中戦に特化 | 上田との同時起用で高2トップを作りクロス主体の攻撃を描く |
| チュニジア | 引いて守るブロック | 遷骨の高さを活かし、こぶり足に高いボールで「セットプレーのターゲット」として決勝点を狙う |
live_tv SNS・メディア発信
後藤の発信スタイルは明るく身近。Instagramの@keisuke.0603_42 open_in_newでは代表・クラブの試合シーンのほか、チームメイトとのオフショット、浜松への帰省シーンなど、同世代のファンが親しみやすい中身を並べている。アカウント名の「0603」は誕生日、6月33日から、「42」はジュビロ磐田時代の背番号を引き継いだもの。
メディア対応の特色は落ち着いた言語化。ゲキサカに「足元もあって、高くて強い選手になれれば」と語ったように、20歳と思えないフラットな自己認識を持つ。実は初高が通信制の第一学院高等学校だったことも、同校出身のスポーツ都市ヒーローとして現在も浜松キャンパスを訪れるなど、「故郷ともに育つ」タイプの選手だ。
info 乗り越えるべき課題は「A代表でのシャープサイブ適応」
後藤の最大の課題はA代表レベルのシャープサイブだ。ジュピラー・プロ・リーグは「中堅リーグ」として年間を通して出場しにくいリーグでもあり、CL/EL体験は未だ未経験。オランダのファン・ダイク、スウェーデンの長身CBというトップレベルのディフェンダーとの互角是めきは未知数だ。
5月31日のキリンチャレンジカップ・アイスランド戦、そして現地合宿で、A代表スピードに身体を領らせることが森保監督から課された最初のミッションとなる。未来のエース候補」というラベルの重さを、「しんのそうがるという静岡県人の気質で受け止めることができるか。彼の出发は、ここから始まる。